大腸カメラ検査について
当院では患者様の心身への負担を軽減するために、鎮静剤を用いた検査を基本にしています。眠っているようなリラックスした状態で検査を受けられますので、不快感のない検査が可能です。また、熟練した専門医がそのスキルを十分にいかせる高度な内視鏡システムを用いることで、クオリティの高い検査を短時間に行うことができます。安心していらしてください。
当院の大腸カメラ検査の特徴
特徴1 内視鏡検査はすべて、経験豊富な内視鏡専門医が行っています
特徴2 楽に受けていただくために細部まで配慮しています
また、曲がりくねってヒダやシワがたくさんある大腸をすみずみまで確認するために、検査中に気体を送気して大腸をふくらませて観察しますが、その際にも空気の200倍吸収が早い炭酸ガスを使用することで検査後の膨満感を大幅に低減させています。炭酸ガスは二酸化炭素になって呼気から体外に排出されるため、安全性も高い送気法です。
さらに、受動湾曲機能が搭載されている最新のスコープを使用していますので、腸管の圧迫を最小限にして不快感を大幅に低減できますし、ヒダなどの裏を容易に観察可能なフードの装着によってより短時間の検査が可能になります。
当院では麻酔科標榜の資格を持つ院長が、患者さん一人一人の状況を確認しながら鎮静を行なっています。
特徴3 ストレッチャーで寝たままリカバリールームへ
特徴4 最新の高度な内視鏡検査システムを導入
内視鏡スコープもRIT(Responsive Insertion Technology:高伝達挿入部、受動湾曲、硬度可変)の機能が搭載されたモデルを使用しています。専門医の高い技術力やスキルを先端まで正確に伝えることができ、患者様のご負担を大幅に低減します。視野角が大きく広がり、高精細な画像による観察が可能ですから、見逃しやすい部分も精密に観察できます。
また特殊な波長の光を照射するNBIは、血管を集めやすいがんの特性に合わせた観察が可能ですから、通常光では発見できない微細な早期がんの発見が可能になります。
特徴5 しっかり確認するための観察時間をとっています
特徴6 検査中に発見した大腸ポリープはその場で切除可能です

切除部分に止血クリップをかけることもありますが、1週間程度で自然に外れて便といっしょに排出されますので、その後の処置は不要です。
発見されたポリープのサイズや数、形状によっては、別日に入院による切除が必要になることもあります。その場合には、連携している入院可能な医療機関をご紹介して、スムーズに手術を受けていただけるようにしています。
特徴7 使用する器具は徹底した洗浄と消毒を行って感染予防に努めています
特徴8 土曜の大腸カメラ検査も対応しています
特徴9 同日に胃カメラ検査と大腸カメラ検査の両方を受けられます
大腸カメラ検査でわかる疾患
大腸カメラ検査では、大腸全域の粘膜を詳細に観察できますので、かなり幅広い大腸疾患の特徴的な病変を見極めることができますし、疑わしい部分の組織を採取して病理検査を行うことで確定診断が可能です。
特に自覚症状がない早期大腸がんや前がん病変の大腸ポリープは、大腸カメラ検査でのみ発見することができます。当院では熟練した専門医がそのスキルを十分にいかせる最新の高度な内視鏡システムを使って検査を行っており、痛みや苦痛のほとんどない検査が可能です。鎮静剤を用いる無痛検査も行っていますので、安心してご相談ください
主な疾患
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 虚血性大腸炎
- 大腸憩室炎
- 過敏性腸症候群
など
大腸カメラ検査のベストタイミング
大腸がん自体の発症リスクは50歳を超えると上昇しはじめますが、前がん病変の大腸ポリープは時間をかけてがんになりますので40歳を超えたら自覚症状がなくても定期的に大腸カメラ検査を受けることが有効です。また、大腸がんや大腸ポリープを発症したご家族がいる場合や、習慣的に喫煙・飲酒されている場合には、特にリスクが高いため早めの検査をご検討ください 。
早めの大腸カメラ検査が必要なケース
- 40歳以上で、大腸カメラ検査をこれまで受けたことがない
- 大腸がんになったご家族がいて、30歳以上
- 慢性的な大腸の炎症を起こす潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患がある
- がんになったことがある
- 大腸ポリープがある
など
内視鏡検査に関するよくある質問
大腸カメラ検査の流れ
大腸カメラ検査は、事前に診療を受けていただいた上でご予約をお願いしています。
なお、下血があるなど緊急性が高い場合には、受診当日検査が必要になることがあります。こうした症状がある場合には当日の朝食を食べずにご相談ください。
大腸カメラ検査の流れ
Step1事前診療と検査予約
また普段お薬を飲んでいる場合には、服用されているお薬を確かめ、前日や当日の服薬・休薬をお伝えしています
お薬に関するご注意
血液をサラサラにする抗凝固剤を服用されている方は、必ず事前診療の際に医師へお伝えください。抗凝固剤を服用されていると検査中に行う組織採取やポリープの切除で出血が止まらなくなる可能性があります。 また安全な検査のためには、抗凝固剤に限らず服用されているお薬の情報はとても重要です。事前診療の際には、お薬手帳や、処方薬局の明細、お薬そのものなど、服用されているお薬がすべてわかるものをご持参ください。
Step2検査前日
3食は消化しやすいものを食べ、夕食は素うどんや白粥、豆腐など白くて消化しやすい食事を21時までにすませてください。薬味、漬物、佃煮などの箸休めは消化が悪いので食べないようにしてください。夕食後には事前診療でお渡しした下剤を服用して就寝してください。なお、夕食後は検査終了後まで絶食です。
水分補給は可能ですが、透明で糖分を含まない水や薄いお茶を飲むようにしてください。
Step3検査当日
なお、遠方からおいでになる方、高齢などで下剤服用にご不安がある方には、院内で下剤を服用することも可能です。ご希望の場合は、事前診療の際にご相談ください。
ご来院に関するご注意
鎮静剤を使った検査では、当日の検査後にご自分で自動車・オートバイ・自転車などの運転をすることが禁じられていますので、ご来院時にも公共交通機関か、ご家族などの送迎でいらしてください。
Step4ご来院
Step5検査
なお、鎮静剤の量は、体格や年齢、体質に合わせて調節しています。検査が長くなる場合には適宜追加をしていきますので途中で眼が覚めることはあまりありません。検査後は30分から1時間程度で覚醒します。
Step6検査終了
Step7結果の説明
なお、検査中に組織を採取した場合や、ポリープ切除を行った場合には、病理検査の結果が約1週間後に出ますので、再診していただいてご説明しています。
Step8ご帰宅後
当日は飲食や運動を控えてください。
ポリープの切除をした場合、当日の食事は、豆腐・プリン・ゼリー・ヨーグルトなど消化しやすいものを食べてください。翌日、腹痛や出血がないことを確認したら、少しずつ消化の良いものを食べるようにして、徐々に普通の食事にしていきます。
なお、ポリープ切除後の1週間程度は、飲酒、運動、排便時のいきみ、長時間の移動、旅行・出張を控えてください。
検査費用
検査のみ 1割負担 | 約2,000円 |
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検査のみ 3割負担 | 約5,000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除(1部位) 1割負担 | 約9,000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除(1部位) 3割負担 | 約26,000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除(2部位) 3割負担 | 約28,000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除(3部位) 1割負担 | 約10,000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除(3部位) 3割負担 | 約31,000円 |